メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
部屋に入り彼女をおろし、お菓子の家を模した時計からお菓子を適当に取り出して差し出す。
「ほら。」
「え?」
「トリック オア トリートって言いに来たんじゃねーの?そんな格好して。」
彼女はお菓子を受け取ろうとはせず、申し訳なさそうに俯いた。
「ごめんね。用事なんてないの・・・会いたくて、連絡する前に足が動いてた。こんなこと初めてで、自分でも驚いてて・・・。」
「なんだ。お菓子目当てかと思ってた。お前ガキだし。」
彼女の言葉に有り得ないくらい心が震えてしまったのが照れ臭くてそんな憎まれ口を叩いてしまった。
「・・・ガキじゃないよ。」
「あ?」
「私、子供じゃないよ!!」
険しい表情をして大声で叫んだ杏花に驚く。まるで彼女じゃないみたいだ。でも、杏花が初めて見せてくれた激しい感情は俺の心を猛烈に煽り、心のリミッターが解除されたのがわかった。
「何、マジになってんだよ。冗談だって。ちゃんと大人だって思ってるよ。」
「本当に?」
「・・・でも、子供ならよかったのにな。」
探るようにじっと見上げてくる彼女に呟くように返した。
「ほら。」
「え?」
「トリック オア トリートって言いに来たんじゃねーの?そんな格好して。」
彼女はお菓子を受け取ろうとはせず、申し訳なさそうに俯いた。
「ごめんね。用事なんてないの・・・会いたくて、連絡する前に足が動いてた。こんなこと初めてで、自分でも驚いてて・・・。」
「なんだ。お菓子目当てかと思ってた。お前ガキだし。」
彼女の言葉に有り得ないくらい心が震えてしまったのが照れ臭くてそんな憎まれ口を叩いてしまった。
「・・・ガキじゃないよ。」
「あ?」
「私、子供じゃないよ!!」
険しい表情をして大声で叫んだ杏花に驚く。まるで彼女じゃないみたいだ。でも、杏花が初めて見せてくれた激しい感情は俺の心を猛烈に煽り、心のリミッターが解除されたのがわかった。
「何、マジになってんだよ。冗談だって。ちゃんと大人だって思ってるよ。」
「本当に?」
「・・・でも、子供ならよかったのにな。」
探るようにじっと見上げてくる彼女に呟くように返した。