メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
「暑くなっちゃった。」
お互い荒い息のまま唇が離れると、杏花は照れた様子で真っ赤な顔を扇いだ。その可愛らしい表情と仕草は俺を存分に煽った。もはや止まれるわけがない。心の中の猛獣も悪魔もとっくに心には収まっていなかった。
「・・・涼しくしてやろうか。」
「あ、でも大丈夫。冷房つけるほどじゃ・・・。」
「いや、その袴脱がしてやるよ。」
「・・・!?それってもしかして・・・その、えっと、あの・・・。」
顔をますます赤くしてうろたえている姿に体がどんどん反応していくのを、世界に誇れる強靭な俺の理性が慌てて止めに入る。
「・・・っ!ごめん。そのいきなり悪かった。ついさっき気持ちが通じ合ったばかりなのにどうかしてるよな。忘れてくれ。」
気まずくて後ろを向く。彼女のことを大切にしたいから今日はここまでにしておくべきだ。彩木さん・・・彼女の母親に『お願いしますね。』と言われたんだし。そう自分に言い聞かせ猛獣と悪魔を無理矢理心の中に押し込めようとする俺の背中にとんでもなく可愛らしい声がかけられた。
「よ、よかったらどうぞ。」
驚いて振り向き、恥じらい90%、好奇心10%といった様子の杏花の顔を覗き込む。
───それはつまり・・・いい・・・ってことだよな?
猛獣と悪魔が心に押し込めようとする俺の手を猛烈な強さで払いのけ、俺を応援していた理性はついに完敗し跡形もなく消え去った。その勇姿は伝説になることだろう。
「よかったらどうぞって・・・お前・・・そんな街で新発売のドリンク配ってるお姉さんみたいに言うなよ。」
「だって・・・こういう時何て言ったらいいのか・・・私その、初めてだから・・・。」
「え!?」
───まさか。だって彼氏いたことあるって・・・。
思わずじっと見つめてしまうと杏花は気まずそうに俯いてしまった。
お互い荒い息のまま唇が離れると、杏花は照れた様子で真っ赤な顔を扇いだ。その可愛らしい表情と仕草は俺を存分に煽った。もはや止まれるわけがない。心の中の猛獣も悪魔もとっくに心には収まっていなかった。
「・・・涼しくしてやろうか。」
「あ、でも大丈夫。冷房つけるほどじゃ・・・。」
「いや、その袴脱がしてやるよ。」
「・・・!?それってもしかして・・・その、えっと、あの・・・。」
顔をますます赤くしてうろたえている姿に体がどんどん反応していくのを、世界に誇れる強靭な俺の理性が慌てて止めに入る。
「・・・っ!ごめん。そのいきなり悪かった。ついさっき気持ちが通じ合ったばかりなのにどうかしてるよな。忘れてくれ。」
気まずくて後ろを向く。彼女のことを大切にしたいから今日はここまでにしておくべきだ。彩木さん・・・彼女の母親に『お願いしますね。』と言われたんだし。そう自分に言い聞かせ猛獣と悪魔を無理矢理心の中に押し込めようとする俺の背中にとんでもなく可愛らしい声がかけられた。
「よ、よかったらどうぞ。」
驚いて振り向き、恥じらい90%、好奇心10%といった様子の杏花の顔を覗き込む。
───それはつまり・・・いい・・・ってことだよな?
猛獣と悪魔が心に押し込めようとする俺の手を猛烈な強さで払いのけ、俺を応援していた理性はついに完敗し跡形もなく消え去った。その勇姿は伝説になることだろう。
「よかったらどうぞって・・・お前・・・そんな街で新発売のドリンク配ってるお姉さんみたいに言うなよ。」
「だって・・・こういう時何て言ったらいいのか・・・私その、初めてだから・・・。」
「え!?」
───まさか。だって彼氏いたことあるって・・・。
思わずじっと見つめてしまうと杏花は気まずそうに俯いてしまった。