メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
店長と私の後任のアルバイトで20歳の佐野さん、今日の夜のシフトに入っていた及川さん───店長と竹中さんの間の年齢の既婚女性───そしてお休みなのにわざわざ見送りに来てくれた竹中さんと一緒にお店の外に出ると道の向こうに暖人が待っていた。
「杏花ちゃんの彼氏さんて、シャープな感じの人なんだ。高園さんみたいにふんわりした感じの人かと思ってたよ。」
竹中さんが無遠慮な視線を暖人に投げかけつつ言う。本人には聞こえていないだろうけれど、店長との間に微妙な空気が流れてしまい焦る。せっかくさっき握手できたのに。
「高園さんはクソモテるのにずっと彼女いないんでしょ?ま、高園さんに好かれて断る女子なんてこの地球上に存在しないから、その気になればいつでも彼女できますよね。もし断る女子がいたら新種として学会に発表したいくらいですよ。」
・・・さすがに気まずい、どうしよう、そう思った時店長が口を開きそうになったが、その前に及川さんが『う、うん!』と派手に咳払いをした。驚いて彼女を見ると竹中さんを睨み付けてから意味ありげにこちらを見て、店長に封筒を差し出す。
「杏花ちゃんの彼氏さんて、シャープな感じの人なんだ。高園さんみたいにふんわりした感じの人かと思ってたよ。」
竹中さんが無遠慮な視線を暖人に投げかけつつ言う。本人には聞こえていないだろうけれど、店長との間に微妙な空気が流れてしまい焦る。せっかくさっき握手できたのに。
「高園さんはクソモテるのにずっと彼女いないんでしょ?ま、高園さんに好かれて断る女子なんてこの地球上に存在しないから、その気になればいつでも彼女できますよね。もし断る女子がいたら新種として学会に発表したいくらいですよ。」
・・・さすがに気まずい、どうしよう、そう思った時店長が口を開きそうになったが、その前に及川さんが『う、うん!』と派手に咳払いをした。驚いて彼女を見ると竹中さんを睨み付けてから意味ありげにこちらを見て、店長に封筒を差し出す。