メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
「まだまだこれからだろ。社会に出たら、今までとは比べ物にならないくらい世界が広がる。現実的に言って嫌なものも見ることになるけど、いいものとの出会いだってきっとある。そもそも仕事に夢中になるかもしれないだろ。」
「そうだね。『これが好き!』『これがやりたい!』って胸張って言えるものが見つかればいいな。」
「お前、色々なものに興味を持ってやってみることが出来るんだから、きっと見つかるよ。」
「・・・ありがとう。」
彼のその言葉は優しくて力強く、本当に何かが見つかるんじゃないか、と思えた。頭を下げてお礼を言う。
「は、なんだよ。別に俺は何も。」
「『きっと見つかるよ。』って私が爽ちゃんに言った言葉なんだ。彼女が大学に受かって目標を見失いかけていた時に。私、こう見えて人に相談しないタイプで、相談受けるばかりなの。人に悩み話すのってすごく気持ちが楽になるんだね。今知ったよ。心がほどけた・・・って感じ。家族にも友達にも恋人にも相談できなかったのに、なんで暖人には話せたんだろう。不思議。」
「家族でも友達でも恋人でもないからじゃねーの?ネットで相談するのと同じ感じっていうか。無関係のやつだから話せるってこともあるだろ。」
「・・・そっか。」
『無関係』その言葉に少なからず寂しさを感じた。私達は通りすがりの関係でしかないのだろうか。そして私と彼の関係がそういうものだったのなら、私は嫌なのだろうか。
「そうだね。『これが好き!』『これがやりたい!』って胸張って言えるものが見つかればいいな。」
「お前、色々なものに興味を持ってやってみることが出来るんだから、きっと見つかるよ。」
「・・・ありがとう。」
彼のその言葉は優しくて力強く、本当に何かが見つかるんじゃないか、と思えた。頭を下げてお礼を言う。
「は、なんだよ。別に俺は何も。」
「『きっと見つかるよ。』って私が爽ちゃんに言った言葉なんだ。彼女が大学に受かって目標を見失いかけていた時に。私、こう見えて人に相談しないタイプで、相談受けるばかりなの。人に悩み話すのってすごく気持ちが楽になるんだね。今知ったよ。心がほどけた・・・って感じ。家族にも友達にも恋人にも相談できなかったのに、なんで暖人には話せたんだろう。不思議。」
「家族でも友達でも恋人でもないからじゃねーの?ネットで相談するのと同じ感じっていうか。無関係のやつだから話せるってこともあるだろ。」
「・・・そっか。」
『無関係』その言葉に少なからず寂しさを感じた。私達は通りすがりの関係でしかないのだろうか。そして私と彼の関係がそういうものだったのなら、私は嫌なのだろうか。