メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
そしてもうひとつ私が初めて感じている感情はもっと彼を知りたい、彼に私を知ってほしい、というものだ。海で暖人の新たな一面を知ることが出来て本当に嬉しかったし、親や友達にも見せたことがない自分も彼になら見せられる。
花火はいつまでも終わってほしくなかった。もっともっと一晩中出来るくらい持ってくれば良かったと思った。
足がつってしまって抱き上げてもらった時は、心臓ってこんなに激しく動くものなんだと驚きつつすごく嬉しかった。
暖人の力によって重力に逆らい宙に浮いていると、まるで自分が彼のものになったかのように感じ、夢心地だった。彼の温もりに包まれているのが幸せでたまらず、ホテルに着いてほしくないと強く願っている自分に気がついて、ああ、私は彼のことが好きなんだ、と自覚した。
彼は私のこと世話の焼けるガキとしか思っていないんだろうけれど・・・1%でいいから私のこと好きでいてくれたらいいのに。誰かに自分のことを好きになってほしい、なんて初めて思った。
通りすがりでもたくさんいる友達の一人でもなくて、彼と特別な関係になりたい。どうしたらいいんだろう。今まで恋愛ドラマや漫画をちゃんと観てこなかったことを後悔する。
帰ったら爽ちゃんに相談してみようか。思えば彼女とは赤ちゃんの頃から一緒にいて姉のように慕って来たけれど、私から爽ちゃんに何かを相談したことはなかった。
彼女は明後日から約2ヶ月間会社の海外研修に行くと言っていた。爽ちゃんは外資系の会社で働いているので本社で研修があるらしい。それに行く前に入籍したばかりの旦那さん──蒼大さん──と趣味の星を見る旅行に行った帰りだと言って今日のイベントにもわざわざ来てくれたのだった。
花火はいつまでも終わってほしくなかった。もっともっと一晩中出来るくらい持ってくれば良かったと思った。
足がつってしまって抱き上げてもらった時は、心臓ってこんなに激しく動くものなんだと驚きつつすごく嬉しかった。
暖人の力によって重力に逆らい宙に浮いていると、まるで自分が彼のものになったかのように感じ、夢心地だった。彼の温もりに包まれているのが幸せでたまらず、ホテルに着いてほしくないと強く願っている自分に気がついて、ああ、私は彼のことが好きなんだ、と自覚した。
彼は私のこと世話の焼けるガキとしか思っていないんだろうけれど・・・1%でいいから私のこと好きでいてくれたらいいのに。誰かに自分のことを好きになってほしい、なんて初めて思った。
通りすがりでもたくさんいる友達の一人でもなくて、彼と特別な関係になりたい。どうしたらいいんだろう。今まで恋愛ドラマや漫画をちゃんと観てこなかったことを後悔する。
帰ったら爽ちゃんに相談してみようか。思えば彼女とは赤ちゃんの頃から一緒にいて姉のように慕って来たけれど、私から爽ちゃんに何かを相談したことはなかった。
彼女は明後日から約2ヶ月間会社の海外研修に行くと言っていた。爽ちゃんは外資系の会社で働いているので本社で研修があるらしい。それに行く前に入籍したばかりの旦那さん──蒼大さん──と趣味の星を見る旅行に行った帰りだと言って今日のイベントにもわざわざ来てくれたのだった。