メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
「・・・お前、初めて?」
「・・・うん。緊張する。」
緊張しつつも、暖人との初めての時間に嬉しい気持ちも大きい。でも、怖い気持ちもある。上手く出来なくて嫌われたりしないだろうか。
「大丈夫。ゆっくりで。俺が全部教えるから。」
「うん。」
暖人は優しい声で言って私の手を握ってくれた。いつもは冷たい彼の手が今日は温かい。その温もりは私の不安な気持ちを少しずつ溶かしてくれるようだった。
初めて聞く音が部屋に響いていて戸惑う。
「・・・あっ・・・。」
思わず声が出てしまった。
「気持ちいいだろ?」
「・・・うん。」
初めての感覚だった。
「もう少し開いて・・・力抜けるか?」
「う、うん・・・。」
思いきって開いてみるものの、力を抜くのはなかなか難しい。
「いいか、もうちょっと奥まで・・・。」
暖人はひとつひとつ丁寧に教えてくれた。上手く出来なくても私のペースに合わせてくれた。
全てを知り尽くした彼は頼もしくて格好良くて、何度も見惚れてしまった。真剣で熱い眼差しもいつもとは違うトーンの声も私をときめかせた。
花瓶に生けられた秋桜が見守る中、暖人の手ほどきが続いた。
「・・・うん。緊張する。」
緊張しつつも、暖人との初めての時間に嬉しい気持ちも大きい。でも、怖い気持ちもある。上手く出来なくて嫌われたりしないだろうか。
「大丈夫。ゆっくりで。俺が全部教えるから。」
「うん。」
暖人は優しい声で言って私の手を握ってくれた。いつもは冷たい彼の手が今日は温かい。その温もりは私の不安な気持ちを少しずつ溶かしてくれるようだった。
初めて聞く音が部屋に響いていて戸惑う。
「・・・あっ・・・。」
思わず声が出てしまった。
「気持ちいいだろ?」
「・・・うん。」
初めての感覚だった。
「もう少し開いて・・・力抜けるか?」
「う、うん・・・。」
思いきって開いてみるものの、力を抜くのはなかなか難しい。
「いいか、もうちょっと奥まで・・・。」
暖人はひとつひとつ丁寧に教えてくれた。上手く出来なくても私のペースに合わせてくれた。
全てを知り尽くした彼は頼もしくて格好良くて、何度も見惚れてしまった。真剣で熱い眼差しもいつもとは違うトーンの声も私をときめかせた。
花瓶に生けられた秋桜が見守る中、暖人の手ほどきが続いた。