長い梅雨が明けた日

 * * *


琴美は凄いなーー


体育館の隅に座り込んで琴美の忠告を思い出す。


あっさりとフラグ回収した私は自分の愚かさに タオルに埋めた顔を上げられないでいた。


「宮下、こいつの手当てよろしくな」

うつ伏せた私の頭に河野の手の感触を感じた。

「は、はい!」

横から可愛い声が聞こえると河野の手が離れてバッシュのキュッという足音が遠ざかった。


「あ、あの…白井先輩、お見脚失礼しますっ」


…お見脚?

聞こえた言葉に思わず気が緩む。

直後にそっと私の足に触れる手。

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