長い梅雨が明けた日
先輩が貸してくれた自転車に優弥と私が乗って帰路につく。
どうやら私が怪我した時に河野が優弥に一報入れていた。
この時期のサッカー部は毎日の部活が天気で左右されるから河野なりに機転を利かせてくれたようだ。
雨でもお構いなく練習する日もあれば休む日もある外での運動部。
今日のサッカー部は最初から外での運動を諦めて室内でミーティングのみだと河野に話していたらしい。
ミーティング後、サッカー部の面々と帰宅途中だった優弥はわざわざ戻って私の様子を見に来てくれたのだ。
皆んなの気遣いが嬉しい反面、
注意力散漫で部活をしていた自分が情けなかった。