長い梅雨が明けた日
そうわかっていても俺にはもう止められなかった。
こうして理乃に触れてしまったから。
安心しきって寝てる理乃の額にキスをする。
制服の襟を少し引っ張って俺がつけた印を確認する。
これで理乃が俺を意識してくれるのなら何度でもしてやる。
なんて。
自分がこんなに独占欲の強い男だとは思わなかったな。
理乃が恋愛に興味を持って欲しいと思ってはいるが、その相手が俺以外の男だと知った時はどうなるんだろうな…。
自分で自分の行動が読めないーー
だから
健二でなく俺を選んでくれーー
そう願いながら理乃の頬に接吻を落とした。