長い梅雨が明けた日

好きと失恋の狭間


仕事から帰ってきた母さんに起こされた。


「熱は?お風呂は入れる?夕飯まだでしょ?」


何もなければ20時過ぎには帰宅する母さん。

そんな母さんを家で出迎えた優弥に一通り話を聞いたようだ。


「…優弥は?」

「もう帰ったわよ。優弥くんもまだご飯食べてないんだから可哀想でしょ」

「…そっか」


眠る直前に何か優弥と話したような気がする。

というか、
優弥と話してる時に寝るなんて…。

一体なんの話をしてたんだろう…。


そう考えながら着ている制服を脱ぐ為にベッドから出よう床に足を着けると足首に痛みが走った。

そうだ。
捻挫してたんだ。

< 163 / 346 >

この作品をシェア

pagetop