長い梅雨が明けた日
* * *
そんな会話をしていた事を思い出しながら部屋のドアを見つめていた。
一昨日、河野がこの部屋のドアを出て行く時の後ろ姿に見覚えがあったのは
あの日の河野の後ろ姿だったんだ…。
琴美と昼休みに話してた時に、ドアで「理乃」と呼ばれた。
その時に、あの日の事を思い出したんだ。
あの日。
河野に「理乃」と呼ばれて高鳴った胸の鼓動。
当時の私は無意識にその感覚を拒絶した。
拒絶してたから…思い出さないように記憶の奥底に追いやっていたのかもしれない。
これは初恋なんかじゃない、と。
そんな会話をしていた事を思い出しながら部屋のドアを見つめていた。
一昨日、河野がこの部屋のドアを出て行く時の後ろ姿に見覚えがあったのは
あの日の河野の後ろ姿だったんだ…。
琴美と昼休みに話してた時に、ドアで「理乃」と呼ばれた。
その時に、あの日の事を思い出したんだ。
あの日。
河野に「理乃」と呼ばれて高鳴った胸の鼓動。
当時の私は無意識にその感覚を拒絶した。
拒絶してたから…思い出さないように記憶の奥底に追いやっていたのかもしれない。
これは初恋なんかじゃない、と。