長い梅雨が明けた日

「女って凄ぇな。反応早くね?」

どうやら背中越しに私のスマホを覗き込んでいたようだ。

「まぁ、そうだね…じゃなくて、なんでまたベッドに入ってんのよっ!」

「お前が課題やらないからだろ」

まるで当然のように言い放つ優弥。

「…」

呆気に取られて言葉が出なかった。


そんな優弥が何かに気付いたようで、私の首元をそっと手で触れた。


その途端に思い出した昼休みの出来事。

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