長い梅雨が明けた日

そんな優弥に背を向けてスマホを見なおす。

と、今度は河野の名前が見えた。


その時、部屋の電気が消えた。


ベッドから転げ落ちた優弥が部屋の電気を消してくれたようだ。

消灯に合わせるように、私もチャットを出てスマホの電源を切った。


今は『河野』の文字すら直視出来なかったから。

皆んなが何の話をしてたのかは気になるけど、これ以上河野の事を知りたくなかった。

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