長い梅雨が明けた日
理乃は基本的に来る者拒まず誰とでも話す奴だ。
ただ、下心丸出しの輩は男女問わずバッサリ斬り捨てる。
だから、下心の無い部活の仲間とばかりつるんでいた。
そんな理乃が高校で神田という可愛い無害そうな女子と仲良くなったのは意外だった。
2年に進級してもそれは変わらなくて安心してた。
けど一昨日、熱があるのに神田と話があるから優弥と帰れないと言った。
学校外で、熱があるくせに、優弥が誘っても、神田を優先させた。
まるで世間一般の女友達同士に見えた。
今まで理乃を女と認識していても女の子だと思ったことはあまり無かった。