長い梅雨が明けた日
優弥に中2の話を振った。
何を思ったのか、優弥は俺に聞けと言った。
でもその後、豊永が来て中学時代の話はうやむやになった。
そして次第に口数が減った理乃。
神田がその様子に気付いて教室へと戻って行くが、理乃が何かに耐えているような気がして心配になった。
放課後、部活に来たはいいが誰が見ても絶不調の理乃だった。
練習に身が入ってない。
流石にこれは監督に怒鳴られるだろうと思って何度か声をかけたが、上の空で「大丈夫」と言うだけ。
上田や長谷川先輩が声をかけても同じだった。
二度程、檄を飛ばした監督も明らかに様子のおかしい理乃に何も言わなくなった。