長い梅雨が明けた日

部内の皆んなが理乃を気にかけたが、試合形式で対戦すると気にしていられなくなった。

いつものように仲間が理乃にパスを出すと、そのパスをブロックしようとした相手側の子と勢いよく接触した。

上の空で参加してた理乃だけが派手に転んだ。
受け身すらしようとしなかったからだ。

副審判をしてた俺は速攻で駆け寄って保健室に連れて行こうとしたが理乃に拒否られた。

どうやら、派手に転んだせいで目が覚めたらしかった。

ぶつかった子と上田に支えられて体育館の隅に移動した。

俺は監督に呼ばれて、理乃の親が迎えに来れるかどうか聞かれた。

だから優弥にすぐ連絡した。



でもこの時に違和感を感じた。

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