長い梅雨が明けた日

けどそんな疑惑はすぐに吹き飛んだ。


優弥が理乃を迎えに来たから。

既に理乃は部室に戻ったと上田が優弥に伝えてたのが見えた。

優弥がすぐ部室へと走ったから、俺も慌てて監督に一声かけて優弥の後を追った。


部室の外から優弥が声をかけると理乃が顔を出した。

その時の理乃を見て、俺は思わず隠れて二人を見ていた。


いつもと変わらない態度で優弥と話す理乃。

部室の側に停めてある先輩の自転車を優弥が動かして部室の前に移動させた。

優弥が自転車に乗ると理乃も大人しく乗る。


その二人の姿はいつもと変わらなかった。

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