長い梅雨が明けた日

私は恋愛とかやっぱり苦手だ。

優弥の好きな子を知ったら変にぎくしゃくしそうだし、要らん世話を焼きたくなるかもしれない。

だから最初から知らないほうがいい。
私が邪魔になるならその時は優弥が言ってくれると思うから。

だから私は、なるべく優弥と河野の邪魔しないように少しづつ距離を取る。
それが私に出来る応援の仕方だ。


「…分かった。理乃ちゃんのことも優弥くんのことも誰にも言わないよ。
…元々そんなこと話す友達もいないし」

はにかんだ笑みで納得してくれた琴美に安心すると食べかけのプリンを綺麗に食べた。

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