長い梅雨が明けた日
「可愛いいんでしょ?仲良いの?」
「は?…なんでそんな」
「答えたくないなら別にいいよ」
まるで嫉妬してるような質問に面食らった。
…なんで?まさか神田が?
いや、そんなわけない。俺から見た神田は優弥を気にしてたはずだ。
そう思い直して先にスタスタと歩く神田に声をかけた。
「何でそんなこと聞くのかわかんねぇけど、バスケ部の野郎どもは可愛いって騒いでるな。
仲は…良いほうかもな?色々と相談されてるし」
「相談?部活のこと?」
あ。また食いついた。
「それもあるな」
「それ以外もあるんだ?」
「…だったら何だよ」
流石に、神田の問い返し方に苛立って吐き捨てるように言ってしまった。