長い梅雨が明けた日
「皆んな心配してたんだよ。あの理乃が体調崩すなんて天変地異が起きるんじゃないか?ってね」
私より少し背が低いけど明るくて可愛い長谷川先輩は後輩達の憧れの存在。
同じクラスにいる彼氏は先輩と同じバスケ部員の田沢先輩。
「白井のせいで河野も少しおかしかったからな」
朝から田沢先輩がどうでもいい報告をしてくれた。
男子部のことなんて聞いてない。
当然のように河野の話を出されて少しだけ気が滅入った。
「あ。田沢先輩」
廊下で先輩達と話をしてたら先輩を呼ぶ声が聞こえた。
私も振り返って見れば女子マネの宮下さんだった。
「あ。長谷川先輩、白井先輩おはようございますっ」
私と先輩に気付いた宮下さんが挨拶してくれた。