長い梅雨が明けた日
普通にサッカー部員目当てで来る女子もいるようだが、そこは普通に一般のお好み焼き屋と変わらない。
1階のカウンターやテーブル席でお好み焼きを食べるだけ。
でも、サッカー部員は別。
2階の和室がサッカー部員のたまり場。
だから、どんなに混んでも普通一般客が2階に通されることは無いらしい。
店長の息子が我が校のサッカー部のOBだ。
息子さん達がたまり場にしてからはそれがずっと続いてるらしい。
今はその息子さんもこの店を継ぐ為に他所のお好み焼き屋さんで修行中とのこと。
「でも、本当に大丈夫なの?」
私達が通されたのは2階のサッカー部のたまり場だった。
「俺等がいるから大丈夫だよ。ね〜店長」
お冷を持ってきた店長さんに豊永が声をかけた。