長い梅雨が明けた日


美味しそうな匂いが1階から漂ってくるがまずは勉強。

鉄板の上にはテーブルと同じ木目の板がはめられているので余裕で教材を広げられた。


優弥と琴美は学年上位の成績だ。
理数系の優弥と文系の琴美。
豊永は二人には及ばないがそこそこ成績が良い方だ。

私だけが中の下。
常に赤点ラインが気になる成績…。

なのでテストになると私は琴美に教えてもらうようになっていた。

優弥にもたまに教えてもらっていたが、こんな風に放課後に外で教えてもらうことは無かった。
優弥は優弥でサッカー部員に捕まって勉強を教えていたと豊永が教えてくれた。


「ここ、居心地良いね」

軽くあくびしながら呟いた。
頬杖つきながら問題文を読んでいるうちに眠くなってしまった。

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