長い梅雨が明けた日
そんな私が優弥の家に行きたい、と言う時はいつも似た理由だった。
4つ年上の兄達。
私が小3になると兄達は中学生。
私が小6の時には高校生。
海外赴任のお父さんは当然だけど、お母さんも仕事で日中は家に誰もいない。
それが当たり前なんだけど、時々寂しくなった。
優弥が男友達と遊ぶようになってから、
気付くとそう言っていた。
『優弥の家に行っていい?』
これは私が寂しくなった時の言葉ーー