長い梅雨が明けた日

だから優弥は来てくれたんだなーー



勉強なんてのは口実だ。

私と一緒に居る為のこじつけ。


家に来てみたら、私がお風呂に入っていたから勉強してただけ。


名前の通り、優しい優弥。


一人で部屋で泣いていてもいつの間にか側にいる優弥。



そっか。


優弥の恋を応援するってそういう事か。


優弥が私の側を離れる。

そういう事かーー




優弥がもう来ないならちゃんと家の鍵をかける

お風呂上がりに物音がしてもちゃんと服を着てから確認する

もう二度と、
優弥の部屋に行っていいかなんて聞かない

わざと危機感を持たせる為に
私を襲うフリしなくてもいいから



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