長い梅雨が明けた日
「理乃が好きだから」
「…なんで好きだと襲うの?」
「我慢出来ないから」
「なんで…」
「好きな子が側にいたらこうして抱きしめたくなるし、キスしたくなるし、それ以上もしたくなる」
「そ、それは、好きな子が来たらじゃないの?」
言いながら顔が赤くなってくる。
まさか優弥がそんなことを言うとは思ってなくて聞いてて恥ずかしくなった。
「だから理乃が好きって言ったろ」
「そ、それは幼馴…」
「幼馴染みだけどそれ以上だよ。
俺は理乃の彼氏になりたくて告ってんだよ」
それ以上…?
私の彼氏…?
告って…?
「だ、だって好きな子がいるって…」
「理乃に決まってんだろ。中学ん時からずっと俺は理乃が好きだったんだよ」
限界だった。
優弥の目を見ていられなくなった。
本気の優弥の視線が見られなくなった。