長い梅雨が明けた日
* * *
3日目のテストが終わった放課後。
俺は隣りの教室に顔を出した。
「理乃、行くぞ」
「あ、うん。じゃあ琴美またね」
「神田、気をつけて帰れよ」
「うん。二人とも部活頑張ってね」
笑顔の神田に見送られて俺と理乃は体育館へと向かった。
いつものようにくだらない話をしていたら外の通路で豊永に出くわした。
「あ!理乃ちゃん今から部活?」
運動着に着替えた豊永が理乃に声をかけた。
「あ…」
「そんなの見れば分かるだろ」
理乃が話すのを遮って、豊永の前で理乃を抱きしめた。
珍しく理乃がそのまま大人しくして俯いてる。
「見れば分かる?」
俺に睨みを効かせながら豊永が言う。
「分かるだろ?それともはっきり言ったほうがいいか?」
突然抱きしめたのに大人しく腕の中にいる理乃の頭にキスを落として豊永に見せつける。
一昨日の帰りに理乃に告白した。
そのまま帰り際に二人で優弥に報告した。
でも、こいつにわざわざ報告する義理は無い。
だから今、はっきりさせる。
理乃は俺の彼女だと。
3日目のテストが終わった放課後。
俺は隣りの教室に顔を出した。
「理乃、行くぞ」
「あ、うん。じゃあ琴美またね」
「神田、気をつけて帰れよ」
「うん。二人とも部活頑張ってね」
笑顔の神田に見送られて俺と理乃は体育館へと向かった。
いつものようにくだらない話をしていたら外の通路で豊永に出くわした。
「あ!理乃ちゃん今から部活?」
運動着に着替えた豊永が理乃に声をかけた。
「あ…」
「そんなの見れば分かるだろ」
理乃が話すのを遮って、豊永の前で理乃を抱きしめた。
珍しく理乃がそのまま大人しくして俯いてる。
「見れば分かる?」
俺に睨みを効かせながら豊永が言う。
「分かるだろ?それともはっきり言ったほうがいいか?」
突然抱きしめたのに大人しく腕の中にいる理乃の頭にキスを落として豊永に見せつける。
一昨日の帰りに理乃に告白した。
そのまま帰り際に二人で優弥に報告した。
でも、こいつにわざわざ報告する義理は無い。
だから今、はっきりさせる。
理乃は俺の彼女だと。