長い梅雨が明けた日

リビングのソファ前。

夏用の涼し気なラグが敷かれてるローテーブル。
そこに課題を広げて優弥と横に並んでラグに座り込んだ。

「優弥のクラスは今どこなの?」

テーブルに広げてた優弥の数学のノート。

字はお世辞にも綺麗とは言えないが詳細に書いてある優弥のノートは見るだけですぐに理解出来る参考書レベルのノート。

優弥のクセ字を見慣れてる私にはこのノートが私の為のノートなのではないかと思ってしまう。

だから本当ならいつも見せて欲しいのに、最近は優弥がケチって見せてくれなくなった。

受験の時は借りっぱなしでも文句言わなかったのにな…。

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