長い梅雨が明けた日

軽くそっとため息を吐くと私は意を決して、本日2回目の問いかけをしていた。


「もしかして優弥は好きな子がいるの?
…だから深谷さんを振ったの?」

変に誤解されないようにはっきりと聞いた。


すると優弥は私から視線を逸らした。

「そうだよ」

一言だけ呟いた優弥は立ち上がって料理の並んだリビングテーブルへと向った。


その優弥の後ろ姿が、私の知ってる優弥じゃないように感じた。

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