長い梅雨が明けた日
確かに。
二人とも、男っぽさは増したかも。
相合い傘で優しく微笑んだ河野の顔。
ソファに押し倒されて悪戯っ子のように笑った優弥の顔。
二人とも、あまり私に見せない表情だった。
好きな子が出来るとこんなに変わるものなのか…
なんてね。
まるで二人の姉みたいな目線で見てる自分に笑った。
…好きな子か…
なんとなく…。
寂しい。
私一人だけ置いていかれた気分だ。
やっぱり男になりたかったな…