長い梅雨が明けた日
そんな二人を見送ってから何か忘れてることに気づいた。
「おはよう理乃ちゃん。さっき大丈夫だった?」
琴美に声をかけられて、その忘れてたいたことを思い出した。
昨夜の決意をすっかり忘れていた。
二人と少しづつ距離を取ろうという決意。
朝イチから普通に二人と接している自分に軽く落ち込んだ。
流石に急には無理か……
徐々に少しづつ、二人に気付かれないようにしないとな…
二人の恋の応援隊長の私は決意を新たに自分の席に落ち着いた。
「大丈夫だよ。それより朝から二人が教室にいるから一瞬教室を間違えたかと思っちゃったよ」
「昨日、理乃ちゃん雨に濡れて帰ったんでしょ?風邪ひいてない?大丈夫?」
「んー…微妙かな?」
朝起きてから教室に来るまではなんともなかったけど、優弥の言葉を信じてる私は急に体調に自信を失くした。