長い梅雨が明けた日
* * *
「着替えたか?」
ドア越しに優弥の声。
「うん。平気」
声をかけながら私は大人しくベッドに潜り込んだ。
ガチャッ
「ほら熱計れ」
我が家の勝手知ったる優弥。
リビングから持ってきた体温計を受け取って座ったまますぐに脇に差し込んで熱を計る。
すると優弥がベッドに腰掛けて私の背中越しに腕をまわして体温計を挟んだ左腕を押える。
「寒くないか?」
帰ってきたばかりでジメジメする室内。
除湿機とエアコンが稼働する部屋は徐々に快適な湿度と温度になってきた。
「平気だよ。大袈裟な」
「後で母さんにお粥頼んどくからちゃんと食えよ」
「うん。でもお粥よりうどんがいい」
「わかった」
ピピッ
体温測定終了の音が鳴ると脇下から取り出して体温も見ずに優弥に渡した。
「着替えたか?」
ドア越しに優弥の声。
「うん。平気」
声をかけながら私は大人しくベッドに潜り込んだ。
ガチャッ
「ほら熱計れ」
我が家の勝手知ったる優弥。
リビングから持ってきた体温計を受け取って座ったまますぐに脇に差し込んで熱を計る。
すると優弥がベッドに腰掛けて私の背中越しに腕をまわして体温計を挟んだ左腕を押える。
「寒くないか?」
帰ってきたばかりでジメジメする室内。
除湿機とエアコンが稼働する部屋は徐々に快適な湿度と温度になってきた。
「平気だよ。大袈裟な」
「後で母さんにお粥頼んどくからちゃんと食えよ」
「うん。でもお粥よりうどんがいい」
「わかった」
ピピッ
体温測定終了の音が鳴ると脇下から取り出して体温も見ずに優弥に渡した。