長い梅雨が明けた日

「ぴったり38度」
ピンポーン

優弥が体温を告げるとほぼ同時に玄関チャイムが鳴った。


4人で帰ってきたけど途中のコンビニで何か買おうと言って河野と琴美が買い出し班となった。
なので一足先に私と優弥だけが帰って来ていた。

チャイムの音を聞いた優弥は玄関に向った。


優弥と河野の話し声が聞こえた時には開いていたドアから琴美が顔を出した。

「理乃ちゃん買って来たよ」

ビニールのコンビニ袋から冷えピタを取り出した琴美はすぐに開封して私のおでこに貼り付ける。


「へぇ。意外にも女子っぽい部屋だな?」

「あんまり変な事しないでよ」

後から入ってきてキョロキョロと室内を見回す河野にすかさず釘を刺す。

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