世界No.1の暴走族と足が悪い一人の少女

そして私達はというと…
幹部室に戻ってきてます!


爽斗「花凜、車椅子だからって…
虐められたり…
いつも楓凜のそばにいるからって、
虐められたらすぐに言えよ!」

花凜「うん!」

奏斗「俺達も、アイツらも、花凜の味方だからな!」

花凜「うん!」


多分、アイツらとは楓凜メンバーのこだろう…
きっと、私が怯えないように遠回しに言ってくれたんだと思う…


鳳舞「奏斗、花凜のお披露目暴走はしないよな?」

爽斗「するんなら…
 分かってんだろうな?奏斗…」

奏斗「わぁってるよ!
 花凜のお披露目暴走はしない。
 花凜のためだからな…」

爽斗「分かってんだったらそれでいい…」


みんなは、私が人嫌いだということも…
男性恐怖症ということも分かってる…

だから…なのかな?

ちゃんと私のことを一番に考えてくれてる…
それだけで、私の心の支えになるの…

みんなが傍にいてくれたから、今まで頑張ってこれた…

本当に、みんなに感謝しなきゃだな…

あ…なんか眠くなってきた…


奏斗「花凜、眠いのか?」

花凜「うん…」

爽斗「仮眠室に連れていった方が良さそうだな…」

奏斗「あぁ…
 だが、花凜を総長室に連れていく」

爽斗「分かった。」

花凜「仮眠室?」


総長室は、総長だけしか入れない部屋なんだろうけど…
仮眠室ってなんだ?


爽斗「幹部室内に風呂場や仮眠室、台所もある…」

花凜「そう…なんだ…」


流石、倉庫が大きいだけのことはある…


爽斗「奏斗、花凜を早く連れていってくれないか?」

奏斗「そうだな…
 花凜、歩けるか?」

花凜「なんとか…」

奏斗「無理はするなよ?」

花凜「うん。」


奏斗に支えてもらいながら、総長室に来た…


奏斗「花凜、しばらく休んでろ」

花凜「うん…」

奏斗「おやすみ、花凜…」

花凜「おやすみ…」


私はそこで意識を手放した。
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