世界No.1の暴走族と足が悪い一人の少女

ん…

あの後、奏斗が総長室に連れてきてくれて…
寝たんだった…

 ガチャ

奏斗「起こした?」

花凜「ううん。
 今起きたとこ…」

奏斗「そうか…
 花凜、あんま無理すんなよ?」

花凜「うん!」

奏斗「明日は車椅子か?」

花凜「どうしようかな…?」

奏斗「明日も頑張ってみるか?」

花凜「うん…
 でも…奏斗に負担かけてしまうからな…」

奏斗「別に負担になんねぇから大丈夫だ!」

花凜「それなら、お言葉に甘えて…」

奏斗「あぁ、任せとけ!
 でも、絶対に無理だけはするなよ?」

花凜「分かってる。」

奏斗「ん。
 花凜、そろそろ幹部室に戻るが…
 歩けるか?」

花凜「うん!」

奏斗「よし、行くか…」

花凜「うん!」

 ガチャ

 バタンッ

爽斗「おぉ…花凜、起きたか…」

花凜「うん…」

爽斗「奏斗、俺ら帰るな!」

奏斗「あぁ…
 明日からは爽斗や可憐さんがいるから大丈夫だろ…」

爽斗「兄貴はいないのと同じだよ…」

奏斗「あ…そうだったな…」


?まぁ…倉庫にいるんだろうけど…
倉庫にいる?つまり…帰ってこない…

確かに、たまにだけど家にいた…
そういことか…なるほどね…


奏斗「爽斗、明日から花凜の送り迎え頼む。」

爽斗「任せとけ!奏斗!
 俺の大事な片割れだならな…」

奏斗「フッ そうだな…」

爽斗「花凜、行くぞ〜」

花凜「うん!」


…でも、怖い…

 ガチャ

爽斗「大丈夫だ。
 花凜、しっかり掴まっとけよ!」

花凜「うん!」


今度は爽斗にお姫様抱っこしてもらってるの…
毎度毎度、どうしてお姫様抱っこかって?
階段は、まだ危ないからだよ!

(え…今度は爽斗さんがお姫様抱っこ?by 楓凜メンバー)

爽斗「もう1階に下りてきたけど…
 花凜、大丈夫そうか?」

花凜「無理…怖い…」

爽斗「そうか…
 このまま掴まっとけよ?」

花凜「うん…」

爽斗「裕翔、悪いが開けてもらってもいいか?」

裕翔「もちろんです!」

 ガラッ

爽斗「サンキューな!」

裕翔「いえいえ!((ニコッ」

爽斗「一応、言っておくが…
 花凜には近づくなよ?」

裕翔「どうしてですか?」

爽斗「過去が関係してるからだ…
 これ以上は言えない。
 とりあえず、花凜から近づくまでは…
 絶対に近づくなよ?」

裕翔「分かりました。
 他の下っ端にも伝えておきます。」

爽斗「あぁ…頼んだ。」

裕翔「はい!」
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