きみは微糖の毒を吐く
「絢斗くん、おめでとう。
お仕事いつも頑張ってるから、それがちゃんと結果に繋がってて嬉しいよ」
今度はちゃんと、心から言えた。
絢斗くんは少し面食らったように驚いて、それからふっと口角を上げる。
「ありがと」
ありがとうを、う、まで言わないところとか。
いつも余裕な顔してるけど、たまに感情が見える所とか。
気だるそうな仕草とか、それでも時々、私を欲しいって伝わるようなキスをしてくれるところとか。
絢斗くんの好きなところはいっぱいあって、私のタイプはどう考えても。