きみは微糖の毒を吐く



私が全部悪いような気がしていたし、私には何の価値もない、居場所なんてない、私を好きになってくれる人なんているわけないって思ってた。


でもそれは違うんだよって、3人が教えてくれたから。


だからもう少しだけ、自信をもって生きれるようになりたいな。





「……そうだ、本屋」




スマホのロック画面に映る日付を見たら、今日は絢斗くんが表紙を飾る雑誌の発売日だ。



インタビューが載るんだってクラスの女の子たちが騒いでいたっけ。


絢斗くんを見るのは辛いから買うつもりはなかったけれど、絢斗くんが頑張って飾った表紙だし、買っておきたい気持ちになってきた。



これも、今少しだけ前向きになれたおかげかもしれない。



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