きみは微糖の毒を吐く
「ん、っう」
「……かわい」
耳元でささやかれる言葉に、また体の奥が熱くなる。
急に甘くなった絢斗くんに、もう心臓が持たない。
「……その顔、好き」
泣きそうな私の顔を見て、とびきり優しい声で。
絢斗くんがそんなこと言うから、もうこの猛毒からは逃げられない。
「脱がせてよ」
絢斗くんが意地悪な顔で私の身体を起こして、自分のトレーナーの裾に私の手を持ってくる。
「ぬ、脱がすって……」
恥ずかしくてそんなことできない、けど。
私だって早く絢斗くんに触れたかった。
意を決して絢斗くんの服を脱がせたら、また押し倒される。
絢斗くんの綺麗に筋肉の付いた身体が、ベッドに沈む私に覆いかぶさる。