きみは微糖の毒を吐く
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「じゃあ修学旅行の班だけど、男女3人ずつ組んだらここに名前書きに来て」
ロングホームルームの時間。
先生のその言葉に、クラス中の女の子の視線が、後ろの方の席の絢斗くんに集まる。
先生がじゃあ決めてー、と声を掛けた、瞬間。
「絢斗くん、私たちと組もうよ!」
「いや、私たちと組もう~!」
一斉に絢斗くんの席に駆け寄る女の子たちを見ながら、しまった出遅れた……と泣きそうになる。
私も絢斗くんと修学旅行に行きたい!
自由行動の時間もあるけれど、クラスのみんなに私たちの関係を知られたくない絢斗くんは、絶対に私と回ってなんかくれないだろう。
チャンスはこの班行動しかないのに!
「絢斗くん、私も一緒に行きたいです……!」
負けないぞ!と勇気を出して、私も女の子たちの輪に入る。