きみは微糖の毒を吐く



……手作り、無理か。
たしかにそうだよね。



絢斗くんってどう考えてもそういうタイプじゃん。


「は?重」とか冷めた目しそうなタイプじゃん。


なんで気づかなかったんだろう、なんて自分の火傷だらけの指を見て悲しくなる。


何もかもうまくいかないし、悲しい。




それにここで盗み聞きしてたことがばれちゃうから、絢斗くんの前に出ていくこともできない。


……おめでとうって、言いたかったんだけど。





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