きみは微糖の毒を吐く



「誕生日プレゼント、です!大したものじゃなくて申し訳ないんだけど……」



視界の端に入るのは、紗英さんから貰っていたハイブランドのショッパー。

それと比べたら全然規模が違うというか、申し訳ないというか。




「え、くれんの?」

「そうだよ」

「……ありがと」




なんでそんなに驚いた顔するんだろう。


本当に私が誕生日を知らないとでも思っていたんだろうか。



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