ある雪の降る日私は運命の恋をする-short stories-
「葉月ー、柚月ー、もうそろそろ時間だよー」

「はーい!」

学校に行く時間を知らせるお母さんの声。

私は机の上のランドセルに筆箱とファイルを詰めて、玄関に向かった。

「はづ、給食袋忘れてるよ」

ゆづの言葉に今日が月曜日だったことを思い出す。

「忘れてた!ありがとう!」

急いで部屋に戻って、お母さんがアイロンを掛けてくれたエプロンと三角巾、ランチョンマットを袋に入れてランドセルの横に引っ掛ける。

次こそ忘れ物はないはず!

鉛筆も削ったし、宿題も入れた。

よし!と思いまた玄関に向かった。
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