ある雪の降る日私は運命の恋をする-short stories-
「はづ、給食袋忘れてるよ」

この言葉、毎週言ってる気がする。

葉月はおてんば。

いつも何かものを忘れていきそうになる。

はづはいつも元気で、活発で、楽しそう。

でも、元気すぎて周りが見えてないから、いつも何か忘れるんだ。

だから、僕ははづが玄関に向かったあと必ず部屋を確認するようにしている。

それでも忘れた時は、僕のを貸してあげる。

そしたらいつも笑って「ありがとう!」って。

はづは僕が居なきゃダメだなって思う。

僕がはづを助けなきゃ。
< 65 / 67 >

この作品をシェア

pagetop