御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
まだ時間があるのでお茶をする仲良し親子。

「和菓子王子素敵だったでしょう?」ウキウキな母。

「確かに。何かキラキラしてた。お客さん達のアイドルってわかる気がする」

「そうよ~こんなにお天気が悪いから、もう少し空いてると思ったわ。空いてたら近くで王子の手元が見れたのに~」

「クスクス。お母さんすっかりファンなんだね」

「目の保養よ!悠里は、彼氏とかいないの?」

「いないよ。ずっと女子ばっかりだしね」

「でも、声掛けられたりしない?悠里、可愛いと思うわよ」

「お母さん、それ親バカって言うの。掛けられた事ないし」

「そうかしら?まあ、これから沢山出会いがあるから焦らずにね。悠里には、遥ちゃんという素晴らしいお友達がいるんだから、こんな幸せな事はないんだし」

「うん!」

「困った事があったらいつでも言いなさいね」

母親の愛情をたっぷり感じたひと時を過ごし、遥の家に向かう悠里だった。

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