御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
長谷屋の新入社員達も1カ月の研修期間を終え、それぞれに配属される。
本日本社にて、配属の辞令が社長より言い渡され、本社に配属される者、本店に配属される者、各地の百貨店に配属される者が発表されている。もちろん夕輝も立ち合い見守っている。
夕輝への好意を表立って態度に出していた女性は、社長の判断で地方の百貨店に配属が決まっていた。
次は、その女性の番だ。
「花田ひかりさん」
「はい」
「長谷屋京都店に任命する」
「えっ?」と戸惑いの声を上げる。
辞令書を受け取る事も忘れ呆然としている。
「花田さん?」と社長が声を掛けると我に返ったのだが、常識もない様だ。
「何で?何で本店じゃないんですか?」
「わが社は、本店だけではありません。入社案内の時から、全国に店舗があり配属になる可能性をお伝えしています。現に、他の方は文句を言われてはおられませんが」
「…そんな。私は、若旦那と働きたくて入社したんです。これじゃあ、意味がありません!」と社会人とは思えない発言。
「花田さん、社会人としてその発言はどうかと思いますよ?」と夕輝が刺激しないように伝える。
「だって、パパもママも何でも言うこと聞いてくれるもん」と呆れる発言。
「「「…」」」みんな呆れて物も言えない。
本日本社にて、配属の辞令が社長より言い渡され、本社に配属される者、本店に配属される者、各地の百貨店に配属される者が発表されている。もちろん夕輝も立ち合い見守っている。
夕輝への好意を表立って態度に出していた女性は、社長の判断で地方の百貨店に配属が決まっていた。
次は、その女性の番だ。
「花田ひかりさん」
「はい」
「長谷屋京都店に任命する」
「えっ?」と戸惑いの声を上げる。
辞令書を受け取る事も忘れ呆然としている。
「花田さん?」と社長が声を掛けると我に返ったのだが、常識もない様だ。
「何で?何で本店じゃないんですか?」
「わが社は、本店だけではありません。入社案内の時から、全国に店舗があり配属になる可能性をお伝えしています。現に、他の方は文句を言われてはおられませんが」
「…そんな。私は、若旦那と働きたくて入社したんです。これじゃあ、意味がありません!」と社会人とは思えない発言。
「花田さん、社会人としてその発言はどうかと思いますよ?」と夕輝が刺激しないように伝える。
「だって、パパもママも何でも言うこと聞いてくれるもん」と呆れる発言。
「「「…」」」みんな呆れて物も言えない。