御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
この日は、配属の発表が最後の仕事だった。
夕輝は実家住まいの為、本社の裏手に家があるのだが、早く終わった今日は翔の部屋の様子を見に行こうと本社を出た。
まさか近くにまだひかりが待ち伏せしているなど考えもしなかったのだ。
レジデンスまでは近く徒歩で向かうが、まさかひかりが後をつけているなんて思いもしない。
レジデンスの入口に着き、中に入ろうとした時に後ろから声を掛けられた。
「夕輝さん!」
え?っと思いも振り返った瞬間、レジデンスから出て来た女性も、男性が急に足を止めると思っていなかったので、ぶつかってしまう。
そして、女性は尻もちをつき、夕輝はよろけた。
「すみません」自分の不注意でぶつかってしまったので、慌てて女性に視線を向け手を差し出した。
「いえ。こちらも、不注意だったので…」と女性が夕輝の方を見た。
視線がぶつかる。
「「!!」」ふたり同時に目を見開き固まる。
夕輝は実家住まいの為、本社の裏手に家があるのだが、早く終わった今日は翔の部屋の様子を見に行こうと本社を出た。
まさか近くにまだひかりが待ち伏せしているなど考えもしなかったのだ。
レジデンスまでは近く徒歩で向かうが、まさかひかりが後をつけているなんて思いもしない。
レジデンスの入口に着き、中に入ろうとした時に後ろから声を掛けられた。
「夕輝さん!」
え?っと思いも振り返った瞬間、レジデンスから出て来た女性も、男性が急に足を止めると思っていなかったので、ぶつかってしまう。
そして、女性は尻もちをつき、夕輝はよろけた。
「すみません」自分の不注意でぶつかってしまったので、慌てて女性に視線を向け手を差し出した。
「いえ。こちらも、不注意だったので…」と女性が夕輝の方を見た。
視線がぶつかる。
「「!!」」ふたり同時に目を見開き固まる。