御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
どうも、『長谷屋の和菓子王子』とはお客さんの間で言われているだけで、本人は全く知らないようだ。確かに夕輝本人には皆若旦那と言っている。
「俺、和菓子王子って呼ばれてるの?」
「えっ、知らなかったんですか?」
「若旦那とは言われるけど、和菓子王子って言われたのは初めてだ。王子ってキャラじゃないでしょ」
「いえいえ。充分王子です」
「ここで立ち話も何だから、良かったら中に入らない?俺の家ではないんだけど、友達から様子を見るように頼まれてて」
「私が入っても大丈夫でしょうか」
「俺が任されてるから大丈夫」
「じゃあ、少しだけ」
普段の悠里なら、初対面の相手について行く事はないが、憧れの人。そして、少し話しただけだが、信頼出来そうだと判断出来た。
夕輝も、普段なら親友の部屋に勝手に人を上げることはないが、この偶然の出逢いを逃したくない。必死だ。翔なら頑張れと言ってくれるに違いない。
「俺、和菓子王子って呼ばれてるの?」
「えっ、知らなかったんですか?」
「若旦那とは言われるけど、和菓子王子って言われたのは初めてだ。王子ってキャラじゃないでしょ」
「いえいえ。充分王子です」
「ここで立ち話も何だから、良かったら中に入らない?俺の家ではないんだけど、友達から様子を見るように頼まれてて」
「私が入っても大丈夫でしょうか」
「俺が任されてるから大丈夫」
「じゃあ、少しだけ」
普段の悠里なら、初対面の相手について行く事はないが、憧れの人。そして、少し話しただけだが、信頼出来そうだと判断出来た。
夕輝も、普段なら親友の部屋に勝手に人を上げることはないが、この偶然の出逢いを逃したくない。必死だ。翔なら頑張れと言ってくれるに違いない。