御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
真剣交際
両想いになり付き合い始めたふたり。

夕輝本人は、至って普通にしているつもりが、周りにはバレバレだ。

先ずは両親に突っこまれた。
「夕輝、何かいい事あったのか?」と父。

「…何で?」

「夕輝ったら昔から感情が出やすいもの。最近、遊び歩かなくなったと思ったら、何かやたらとウキウキしてるし、白状しなさいよ」と母。

「そんなに?」

「ああ」「ええ」

「マジか。めちゃめちゃ普通にしてたつもりだったのに…実は…」

身を乗り出す両親。

「彼女が出来た。ずっとどこの誰かわからなくて片想いしてたんだけど、その子と偶然ぶつかってこのチャンスを逃すまいと告白したんだ」

「キャー」と大喜びの母。

「へぇ~」と意外と冷静な父。

「何か親父、冷静だな」

「まあ、何となくそんな気がしてた」

「…」そんなにわかりやすいのかと落ち込む夕輝だった。


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