御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
2階に上がってすぐのベンチに夕輝の姿があった。
「夕輝」
「悠里。すまない。もっと早くに連絡を入れれたらよかったんだけど…」
「ううん。お義母様は大丈夫なの?」
「頭とか打った訳じゃないから大丈夫だけど、あの痛がり方だと多分右足を骨折してると思う」
「エエッ?大変じゃない!」
「はぁ~当分不便だろうなぁ」
そこへ、夕輝の父親が慌てた様子で駆けつけてきた。父親は、昨日から出張していたのだ。
「夕輝!母さんは?」
「今、治療中だ」
「そうか。大丈夫なのか?」
「ああ。ケガだけで、頭とかは大丈夫」
ホッとした父親は、夕輝の横にいた悠里に気づく。
「夕輝、こちらの可愛らしい女性は?」
「ああ。前から話をしていた彼女の木下悠里さん。今日は、休みを合わせてデートする予定だったんだ」
「初めまして。木下悠里です」
「初めまして。夕輝の父です。折角のお休みに迷惑掛けたね」
「いえ。お義母様、大したことがないといいんですが…」
「ありがとう。今からでも遅くない。出掛けてきたらいい」
夕輝が答える前に悠里が口を開く。
「いえ。夕輝さんとデートはまた出来ます。お義母様が心配なので、一緒に待たせていただいてもいいですか?」
「それは有難いが…」父は夕輝を見る。
「悠里がこう言ってるから一緒に待つよ」
父は、悠里の思いやりのある優しさに感心し息子の選んだ相手が悠里で良かったと思うのだった。
「夕輝」
「悠里。すまない。もっと早くに連絡を入れれたらよかったんだけど…」
「ううん。お義母様は大丈夫なの?」
「頭とか打った訳じゃないから大丈夫だけど、あの痛がり方だと多分右足を骨折してると思う」
「エエッ?大変じゃない!」
「はぁ~当分不便だろうなぁ」
そこへ、夕輝の父親が慌てた様子で駆けつけてきた。父親は、昨日から出張していたのだ。
「夕輝!母さんは?」
「今、治療中だ」
「そうか。大丈夫なのか?」
「ああ。ケガだけで、頭とかは大丈夫」
ホッとした父親は、夕輝の横にいた悠里に気づく。
「夕輝、こちらの可愛らしい女性は?」
「ああ。前から話をしていた彼女の木下悠里さん。今日は、休みを合わせてデートする予定だったんだ」
「初めまして。木下悠里です」
「初めまして。夕輝の父です。折角のお休みに迷惑掛けたね」
「いえ。お義母様、大したことがないといいんですが…」
「ありがとう。今からでも遅くない。出掛けてきたらいい」
夕輝が答える前に悠里が口を開く。
「いえ。夕輝さんとデートはまた出来ます。お義母様が心配なので、一緒に待たせていただいてもいいですか?」
「それは有難いが…」父は夕輝を見る。
「悠里がこう言ってるから一緒に待つよ」
父は、悠里の思いやりのある優しさに感心し息子の選んだ相手が悠里で良かったと思うのだった。