【短編】      洋介と仲間たち



節子
「本当に洋介かい?」



村長
「節子さんや何を言い出すんだ。洋介君だよ。間違いない。顔が泥だらけだから、そう思うんだ。さあ、早く休ませて上げなさい」



助かったー。サムは、一瞬ばれると思った。まだ本当のことは、言えない。ここは、踏ん張るしかない。



サム
「母さん。ごめんなさい。僕、洋介だからね」



節子
「ごめんね。母さん、あんまり心配したから…」



サムは、少し心が痛くなった。同時に洋介のお母さんは、いい人だと思った。





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