【短編】 洋介と仲間たち
ロナウド
「洋介、もう家のことは心配しなくていいよ。サムが上手くやっているよ」
洋介
「うん。そうだね。もう泣かない。振り返らない。前に進むよ。僕は男だもん」
ロナウド
「よし!みんな、行こう」
一行は、風車小屋を後にした。
周りから見れば子供と猫三匹が一緒に歩いているので奇妙な光景かもしれない。だが、本人たちは、一生懸命だった。
途中、色々な人に声をかけられた。
「僕一人かい?」
「どうしたの?お家はどこ?」
「見かけない子だねぇ?」
「お母さん心配してる。早く家に帰りなよ」
洋介は、何を言われても弱音を吐かなかった。
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